コキ100系はJR貨物が開発したコンテナ貨車で、車高がレール面上100cmに抑えられたことから名付けられたとか。これにより、車高が高い従来のコキ50000系などでは積載できなかった背の高い海上コンテナなどが積載できるようになった。たった10cmの問題っぽいけど…
現在、コキ100・101形、コキ102・103形、コキ104形、コキ105形、コキ106形、コキ110形の8形式がある。
◆コキ104形これまでのコキ100・101形、コキ102・103形は、4両を1ユニットとし、ブレーキ装置を2両または1両に集約してコストダウンを図っていたが、コキ104形ではそのブレーキ装置を全車に搭載。コキ50000系などと同様に1両単位での運用を可能にした。
その利便性から、1989年の登場以降2945両が製造され、現在のコンテナ輸送の主力形式となっている。
◆コキ106形コキ104形では、荷重の制限でISO規格の20ft海上コンテナを2個積載することができず、運用効率上問題になっていた。このコキ104形をベースに台枠形状を変更し、積載荷重をアップ。20ft海上コンテナを2個搭載できるようにしたのがコキ106形である。
1997年に登場してから、コキ100系で現在も増備が続けられているのはこの形式のみ。404番まではコキ100〜105形と同様のブルーで塗装されていたが、405番以降はグレーで落成し、404番以前の車両もグレーに塗色変更されている。