直流・交流60Hzに対応した西日本向け481系と、直流・交流50Hzに対応した東日本向け483系。この間を走る特急用に、直流・交流50/60Hzの3電源に対応する特急形電車として製造されたのが485系。
国鉄は485系を特急用車の標準型とし、架線があるところならどこにでも行ける汎用性の高さから全国の特急列車に充当。1964〜1979年の15年間に渡って製造、増備が続けられ、合計で1,453両が製造された。その長い製造期間の間、技術の進歩や需要の変化に合わせて、先頭車の形態が変わったり、走行する線区の環境条件に合わせた車両が誕生している。
しかし、登場から40年以上経つ同車。現在では、各地でJRの新型車に取って代わられ、徐々にその数を減らしている。中でも、JR西日本に所属する車両は、一部が183系へ改造され、まだまだ活躍を続けるものの、485系としてはそろそろ先が見えてきた感がある。しかし、JR東日本がこの485系をジョイフルトレインに改造して団体列車に使用しており、こちらはまだまだ活躍するものと思われる。ただし、車号を見るまで485系だとはわからないほど豹変している。
A04編成 / 京都総合運転所('01.-3.-2)
大阪と青森を(あと数ヶ月で)40年に渡って結び続けた特急<白鳥>。その最終日の下り、青森行きを担当した京キトのA04編成が、新規金型等々で「さよなら白鳥」セットとして発売されたから、思わず買ってしまった。
っていうのも、廃止寸前の2月24日、期末テスト勉強を放り出して大阪に写真を撮りに行ったとき、その日の青森行き<白鳥>だったのがA04編成だったんよ。増結された11連、まったく同じ編成、ってことで。
クハ 481-105 |
モハ 485-191 |
モハ 484-293 |
モハ 485-80 |
モハ 484-80 |
サロ 481-46 |
モハ 485-142 |
モハ 484-254 |
モハ 485-212 |
モハ 484-314 |
クハ 481-122 |
Y02編成 / 金沢総合車両所(〜'03.-3.14)
廃止になった<スーパー雷鳥>用の車両を転用し、<しらさぎ>のグレードアップを図って登場した編成。ミルキーグレーをベースに日本海や琵琶湖をイメージする紺・そこに沈む陽のオレンジの帯を巻き、「青さぎ」と呼ばれ親しまれた。しかし、わずか2年で後継の683系2000番台が登場し、短命に終わった。
転用に際し、サロ481形2000番台が装備していたCPをモハ485型に移設し500番台化。さらに付随車不足でモハ484形の電装を解除、屋根上に機器跡が残るサハ481形600番台となり、なかなかにぎやかな編成になった。加えて、車内設備を指定/自由席に合わせるため、電動車ユニットまでバラして組成変更が行われている。
クロ 481-2004 |
モハ 485-502 |
モハ 484-613 |
サハ 481-602 |
モハ 485-254 |
モハ 484-324 |
クハ 481-227 |
Y13編成 / 金沢総合車両所(〜'03.-3.14)
<しらさぎ>の一部列車は米原で3両を増結し、米原−富山/和倉温泉間を7+3の10連で走行していた。Y13編成はその増結編成で、3連化のためにモハ485形に運転台設置改造を行ったクモハ485形200番台を含んでいる。連結時には幌Tc車も貫通扉を開いたうえ、幌で繋がれ、車内を自由に移動することができた。
ちなみに、M'・Tc車は比較的新しかった<スーパー雷鳥>R編成のものだけど、Mc車だけは<しらさぎ>S編成から持ってきて、電動車ユニットの組み替えを行っている。電気連結器の設置費用の削減?
クモハ 485-204 |
モハ 484-336 |
クハ 481-326 |
Y23編成 / 金沢総合車両所(〜'03.-9.30)
<スーパー雷鳥>用のR編成は6本。それをバラして組み直す新<しらさぎ>用Y編成は7本。ってことでパノラマグリーン車のクロ481形2000番台が1両不足。それを補うためにクハ489-301を改造、クロ481-2351としてこの編成に組み込んだ。車内を改装しただけだから、椅子と窓が合ってなかったり、ちょっとサービスの悪い車両?
その他、電動車は全部489系だったり、なにげにクハ481形200番台のトップナンバーも入ってたりで、Y編成の中でも一番の変わり種編成だった。
クロ 481-2351 |
モハ 489-41 |
モハ 488-226 |
サハ 481-502 |
モハ 489-42 |
モハ 488-227 |
クハ 481-201 |
サハ481形・サロ481形・サシ481形2両(増結用)
様々な編成を楽しもうと思って買った車両達。全車国鉄特急色。予約した模型屋さんの閉店疑惑(まあ、勘違いだったんだけど。「当分のあいだ休みます」なんて張り紙があったら誰だってねぇ…)で、サシが2両。キノコクーラーサシは1両でよかったんだけどなぁ。
屋根上だけ塗装して、もっぱら「さよなら白鳥」に組み込んで走らせてるけど、単品にはインレタが付いてこなくて、車号なし、サロはグリーンカーマークなし。どうしてもセットを買えと。
短編成化・高頻度化のためにサハ481-から改造されたクハ480-に、MG・CPを追設した2重改造先頭車。簡易貫通の前面が特徴で、実車は現在、京キトのA編成に組み込まれ、<雷鳥>に活躍している。
さてさて、模型の方は前面とかほとんどできてるんだけど、TOMIXが<スーパー雷鳥>で発売するという予想外の動き。国鉄色はそれを塗り替えることにして、こっちは福フチB41編成のクハ183-801にしようかと考え中。
まあ、485系じゃないんだけど。A04編成のボンネット先頭車が廃車になって、代わりに組み込まれた先頭車の片割れ。何故かスカートをクリーム色に塗られ、反対側のクハ489-704とともに異彩を放っていた。
とまあ、A04編成を組み替えられたら面白いかなと思って製作中。でも、上のB41編成をやるとなると、反対側の先頭車(クロハ183-801。クハ481形200番台電連試験車から改造)も必要になるから、そっちにしようかなーとも。