碓氷峠を登り降りする特急列車の輸送力を増強するべく、169系に使用したEF63協調運転用の機器を183系1000番台に搭載、その他台枠強化などを施して新製された系列。169系と同様に、碓氷峠通過特急<あさま>の12連化に貢献した。
その機能を存分に発揮して毎日長野と上野を結び、国鉄がJRに生まれ変わってからはグレードアップ改造によって内外を一新し、サービス改善も行われた。しかし長野オリンピックを控えた1997年、北陸(長野)新幹線の開業によって信越本線横川−軽井沢間が区間廃止されることになり、特急<あさま>は新幹線に名を譲り廃止されることになった。
本来の活躍の場を失った189系は、その後183系に混ざって、中央東線の特急<あずさ>などに活躍していたが、それもE257系の登場でお役ご免となり、現在では全車廃車となった165・167・169系に代わって首都圏での臨時列車などに主に使用されている。また、古巣の信越線でも、<あさま>塗色のまま普通列車の<妙高>として、長野以北、直江津までを走行している。