信越本線横川−軽井沢間、通称”碓氷峠”において、EF63連結運転では重量の関係で電車では8両以上の編成を組むことができなかった。169系は、EF63と協調運転ができるよう開発した機器を、165系に追加して新製された系列。EF63からの指令によって協調運転を行うことで、編成を12連とすることが可能になった。
JR化後、169系はJR東日本にのみ78両が継承され、アコモ改良なども行われ活躍を続けたが、急行列車の減少により快速・普通に格下げ。1997年の北陸(長野)新幹線の開業によって碓氷峠を越えることはなくなり、165系に混ざって使用されていた。晩年には三鷹電車区のみに残って、オリジナルの塗色になり臨時列車に運用されていたが、2003年、JRの直流急行形電車全廃(っていってもJR東海に1両残るんだけど。でもなんで静シスにサロを1両っきり? いや、残ってくれて嬉しいけど)の際に、JR車はすべて廃車されてしまった。
現在では、北陸新幹線開業時に発足した第3セクター、しなの鉄道に譲渡された3連4編成12両のみが残り、本来の活躍の場、碓氷峠を下ることはないものの、峠の上で今も走り続けている。
しなの鉄道で使用されている169系で、169系McM'ユニットのトップナンバーを含む編成。
模型は、TOMIXが出した「しなのサンライズ」セットの1編成。3連3本(S51・52・54編成)のセットだけど、ド派手な塗装や各編成の違いをうまく再現している。ちなみに、現在実車はガンメタではなくグレーになっている。それに合わせて模型も塗色変更… はできないんよね。ロゴが消えるから…
クハ 169-27 |
モハ 168-1 |
クモハ 169-1 |
「しなの鉄道」に譲渡された169・115系は全車がこの塗色に改められた。なんでも、将来、ステンレス車を導入することを見越してガンメタにしたらしいんだけど、そんな車両が登場するのはいつになるのやら。
で、S52編成同様、こっちも現在はグレーになっている。あと、この編成のみシートモケットはオレンジ。それから、この編成は動力を持ってないから、<しなのサンライズ>以外では増結用みたいな位置づけかな。
クハ 169-19 |
モハ 168-6 |
クモハ 169-6 |
車体番号が13番で揃ったS54編成。そういえば、169系はMcM'Tcだけで、MとかTとかなかった(一時期、165系のT車を挟んだりはしてたけど)と思うんだけど、なんで他の編成は番号がズレたのかが気になる。
そして現在、実車通りなのはこの1本のみ。でも確かに、ガンメタよりもグレーのほうが落ち着いた感じでいいとは思うんだよね。
クハ 169-13 |
モハ 168-13 |
クモハ 169-13 |